第2学期の水曜午後には、「アジアの環境問題」という
大学院生向けの科目を請け負っている。科目名に従えば
何なら環境問題について熟々と語るのだろうということ
になるのだけど、僕は、この科目を環境分野のエキスパート
になるためのキャリア科目として位置づけ、プログラムを
組んでいる。アジア地域の環境問題は、彼ら技術者・マネジャ
の活躍のフィールドとなるわけだ。
今年度は、中国、インドネシア、ケニア(はアフリカだが)を
仕事の対象とするエキスパートに、それぞれの国での
ご本人による課題への取り組みについて話して頂き、
そこでの難しさややり甲斐について、院生たちと語り合って
頂くことにしている。科目の題名は、とてもマクロな印象だが、
その内容は、ミクロである。
2日目は、上の対象国についてのプロフィールと環境課題について、
世界銀行やADBなどから統計データを履習者自身が集めてきて、
それをもちながら、ポスターを作成してもらった。
作業前には、「他己紹介ゲーム」をして、お互いによく知り合い、
楽しい雰囲気の中で、班別作業が進むように工夫した。
来週は、中国を対象として、大気汚染や水質、土壌分野の環境分析
を手がける(株)環境テクノスから鶴田直さんをお招きして、
現場での仕事や取り組む際の工夫について、紹介して頂く
ことになっている。
鶴田さんの特別授業の前に、このポスターを描いた班による発表を行い、
これまでの理解範囲をお示すすることになる。@