大学においては、教育談義を行うことが多くなりました。中高のような教育方法論の実装が大学にも進んで来ています。大学は教育機関であるから、折り目正しく、教育活動の工夫を重ねるべきであるというのが、官庁の考える大学に社会責任であるのかもしれない。
その一方で、日本の大学の研究力は、毎年、ズルズルと下がって来ているらしい。この10年以上、日本の大学業界において、これだけ教育が議論されるようになった一方で、その成果が、大学の研究力へ有効にフィードバックされていないように見えるのは、どうしてだろうか。論点がズレているのか、内容がダメなのか。教育方法論よりも、自学自習に委ねていた過去の方が、教育効果が高かったのかもしれない。
なにもかも教えてられてばかりいると、飼い慣らされた猫のような人がたくさん生まれて来るのではないだろうか。
そんなことを思う、夏期集中講義の中休みである。
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