僕は、吉野郡の生まれでありながら、花盛りの吉野山で桜を拝んだことがありませんでした。なぜって、子どもの時には、そんなことには全く関心がなかったし、社会人になってからは、4月の中旬の満開時期に山に登るなんていう時間を作るのが難しい。
それが、今年ついに叶ったのです。ちょうど勤務先で春休みを取ることができ、暖冬からの流れで、4月初旬でも桜が花開いた。そういう幸運な春だったからです。
吉野駅には、近鉄が擁する観光特急「青のシンフォニー」がいました。僕が乗車したわけではありません。ちなみに、全席指定です。
吉野駅から少し先、ロープウェイは、故障後何年か経っているそうですが、まだ復旧の目処はたっていないとのこと。歩く僕には、痛くもかゆくもありませんが。(涙)なんとか、頑張って近鉄さん!斜面地に建つ家は、「吉野造り」と呼ばれます。表からみると2階建ての家も、谷の方から見上げると3階建てだったりします。
急な山の道すがら、花が癒やしてくれます。
はじめの開けた街路へたどりつくと、椎茸を干してありました。
乾燥させると栄養価が高まるという椎茸(ま、色々なものがそうらしいけど。)
若い留学生風のグループもちらほらと。京都や大阪辺りからも足を運ぶのかな。
大阪阿部野橋からなら、快速電車で2時間程度かな。
何気ない木立ちもまた、なにか吉野プレミアムで、美しく見えます。
この黒門から先では、何人も馬をおり、脇差しを下ろすべしと。
吉野山は、桜ばかりでなく、信仰の山でもあります。
世界遺産登録がなされたことで、観光客が一年間を通じて見込めるようになったとか。
堅牢さは美に通じる。
多様な石が組み合わされることで、堅牢な基盤となります。
さあ、金峰山寺に到着!
美しい構えの金峯山寺です。秘仏・蔵王権現さまがおわします。
なぜか、吉野山に天満宮が・・・?これは、醍醐天皇が菅原道真を藤原時平にそそのかされて左遷したことをわびて建立したというエピソードが書かれていました。社務所に荒い造りの仏像がいくつも。
仏師の仕事も徐々に形作られていくのでしょう。
ひとつひとつ手彫りです。お寺の方の趣味かもしれないけど。
さらに、山を奥へ進みます。
吉野・五條地域には、柿の葉寿司業者が、大小合わせて200件程度あるそうです。
本場で食べる柿の葉寿司
ここの店構えがなんだか素敵です。
こんな樽を使って押し寿司にするのです。
一件ずつ回って行きたい店がたくさん。こちら上千本!
ヤドリギ(宿り木)も多数!
店先のムスカリが鮮やか
ひとつひとつがお洒落やなあ。
苔玉にシクラメン
ここにも柿の葉寿司のお店が。たなかはんや大和はんばっかりやと思ってもらったら困りますわ。
観光地と暮らす民家
火の用心
ほっこりしますね。
葉っぱを食べ過ぎて、体が葉っぱになってしまったバッタたち。この呪いが解けるのは、いつなのだろうか。
やれやれ、よく歩いたね。
吉野にもソメイヨシノが。
よく歩いたご褒美は、よもぎソフトで決まりです。次回は、さくらソフトを!
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