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2025年8月1日金曜日

模様替えで慰めて

模様替えが好きなのは、目に入る身の回りのものを変えることにより、自分自身にも何か変化が起こることを期待しているからなのだろう。無論、自分自身も刻一刻と変化している。身体的な変化は植物と同じように刻一刻と進むが、大きなものではない。ジワジワと進み、ふと気づけばずいぶん以前とかけ離れていたことに気づく。それは、何かを身に付けたことなのかもしれない。ただ、何かを得るということは、何かを失うことでもある。初めてのことは、二度と訪れることはない。とはいえ、これまでにない体験は、いくらでも訪れてくる。二十歳のことは、2年ごとに引っ越しをしていた。住む場所が変わることには、特に抵抗感はない。新しい街、あたらしい人に適応していけば、そこそこ上手く過ごしていける。それを繰り返したら、コミュニティがどんどん増えて、世間がより広くなっていくものと思えばよい。ただ、それがなかなか叶わないため、せめて模様替えをすることで、自身を慰めているのかもしれない。

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