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2022年11月12日土曜日

都市化は相互依存性を高める

価値があるというのは、誰かとって必要で無くてはならないもの、困るものである。僕にとって、例えば、それは近くのホームセンターであって、家庭菜園や庭仕事の道具、日用品や菓子まで、なんでも頼っている。あそこがなくなってしまったら、どこへ買い出しに行こうかと悩むことになる。

また、毎日の交通手段である自家用車が、故障無く動き続けるためのメンテナンス・サービスもまだ、自分で車の修理のできない僕にとっては、無くてはならないものである。

不便や不都合は、それが解決しなければ、どんどん時間や財産を浪費し、生活が立ち行かなくなってしまうこと、場合によっては命の危険にも繋がることである。

無いと困ることも前提が覆れば、無価値なものになる。学校の卒業資格は、仕事を得るためのパスポートになっているが、それは世の中の相互了解があるから、それを提供する学校は価値のあるものと見なされる。ただ、仕事のために学校で身に付けられることが、それ以外の方法でもなんとなるということになってしまえば、学校もまた就職のための場としては無価値なものになってしまう。

誰かの不便・不都合を解消するもの・ことは、交換の仕組みに乗ることで、経済的な価値を得ることになる。人には、得意不得意があり、制限のある時間の中で、上手くできることに差があるため、交換の動機が生じることになる。これは、世の中の実勢に沿ったことであるが、極めて都市的であると思う。専門分化し、限界価値を突き詰めているからこそ、他者との価値交換に意味を感じられる。百姓なら、なんでも自分でこさえてしまうのだから、交換の必要は都市住民に比べて少なくなるのだろう。

世界が都市化すれば、それだけ誰かに依存して生きる必要が生じ、誰か他の人のための課題解決に役立つことでしか、そこに居られなくなってしまう。都市化は、人と人との間の相互依存性を極端に高めるのである。

アントレプレナーシップというコンセプトもまた、そういう脈絡で成り立っているのだろう。

2022年11月10日木曜日

歯科検診に行った

もう亡くなってしまった歯医者さんに、大工事で修理してしてもらった歯の詰め物に、ほころびの兆しがあるらしい。かれこれ、修理は10年以上前のことなのだから、仕方のないことである。半世紀も生きていれば、なにも問題ないことはない。必要なことは、小まめなメンテナンスであり、予防の心得である。予防しておけば、先送りによって知らぬ間に費用が大きくなってしまうことを防ぐことができる。かれこれ、18年くらい歯のことでお世話になっていた安本さんはもう居なくなってしまったのだけど、その技術は、まだ生きていますよ、と。そして、教えてもらった予防歯科の考え方は、ずっと心にあります。

2022年11月9日水曜日

20代の底力

今日は、20代の底力をみた。彼らは、世界観を持ち、スキルを自ら育み、情報を広く集め、相互に共鳴しながらやり取りを重ねている。彼らが活躍する限り、世の中が停滞することはない。

2022年11月7日月曜日

はじめの一歩

三つ子の魂百までとはよく言ったものである。他人の面倒見のいい人は、何年か経っても誰かを構っているし、ソロワークで、何かに没入する質の人は、同じくひとりで何かを掘り進めている。

その人が持ち合わせた性質は、何に時間を費やしたかによって、形づくられていくらしい。取り組むことで、喜びを味わえば、脳の報酬系がそれをどんどんと強化していく。そのうちに、ひとつの性質を獲得していくことになる。

グラッドウェルの1万時間の法則は、それを説明する経験則である。ひとつのことに取り組んでいるうちに、それが他の人よりもできるようになることが、むかしから誰でもそう思っていたが、 時間の目安を示したことが、ひとつの成果なのだろう。

ただ、人生100年の時代となって、それくらい自分も生きていくのだろうと思えば、ひとつことを身に付けるだけでは、つまらないように思う。

他人のことばかり考えていた人が、自分の殻に閉じこもって、究極の美を探求しつくす旅にでたり、ソロワーク好きが、教育普及に身を粉にしてもいいものだ。はたまた、オルタナティブな生き方に展開していってもよい。

どのように転がるにしても、はじめの一歩(Baby Step)を踏み出すかどうか。それが、勇気なのか、ノリなのか、成り行きなのか分からない。ただ、その時がくれば気付くことなのだろう。

2022年11月6日日曜日

便利さに身を委ねているうちに

Wix.comで、イベントのウェブサイトを作っている。

テンプレートがあるので、内容を書き込むだけで、ページができあがっていく。簡単なのは、素人には助かる。

ただ、表現したいことがテンプレートにない場合には、不便さを感じる。その時ばかりは、コードが掛けたらなと思う。

誰かに、技術を頼るというのは、こういうことである。時間や労力を節約する代わりに、相手に委ねることになる。学び方や人生の針路についてまで、誰かに委ねることになりかねない。

便利さに身を委ねているうちに。人生を誰かに任せてしまうことにならないように。


2022年11月5日土曜日

バラをポットから鉢へ移した

先々週だったか、グリーンパークでもらってきたバラのポット苗をやっとこ、鉢に植えることができた。

当地では、秋のバラフェアを催していて、苗を無料で配っていた。無料の配り物に弱い性分なので、もらわない理由はなく、元気の良さそうなのを受けとった。

それが、自宅に持って帰ったまではいいが、どこに植えるか方針が定まらないまま、日が経っていった。気付かずに誰かが蹴り倒したらしく、ポットから半分ほど土が失われていた。

今朝から近くのホームセンターへ行って、バラが好む肥料入りの土と鉢をひとつ見繕って来た。

鉢の下に、網を敷き丸い軽石を載せる。そこにバラの土を下から3分の1ほど入れて、そこにポットから外した苗を入れて、周りを同じ土で固めていく。

土の袋に説明があるようように、土は、鉢からはみ出ないよう2センチほど残して入れた。すこし指先で土を押し込み、苗が安定するようにした。

植え付けが終わったらジョロで水をやって、明るいところに据えた。

野菜ばかりで、あまり花卉類を触ることはなかったのだけど、これを機会にそっちの方面もいいもんだなと思った。

2022年11月4日金曜日

お互いにおしゃべりし易い関係を作っていく

 北九州商工会議所さんとの連携科目の2日目は、三井ハイテックさんと戸畑製作所さんに、ご登壇頂けた。受講生が、理工系である分、技術に関するお話は、どんどんと深くなっていく。授業の建て付けとしては、はじめに受講生の企業取材班が、二次資料を元に、調べた企業紹介を行なう。それを踏まえて、企業の方々には、二次資料では、伺い知れない事柄について、お話し頂く。最後に、Q&Aで相互交流を図る。受講生には、その場で質問を考えてもよいし、予習で提出した事前の質問を使ってもよいことにしている。いかに、登壇者と受講生との間のやり取りを促進するのか。相互に、おしゃべりしやすい関係を作っていくことが、僕の授業の建て付けで注意をもっとも注いでいるところである。

2022年11月3日木曜日

近所の中学校の文化祭に行った

近所の中学校の文化祭に行ってきた。書あり、工作あり、歌あり、演奏あり、小芝居あり。カリキュラムとしての取り組みとはいえ、その内容の豊かさ、自由度には驚かされた。また、そのクオリティの高さ。教員の皆さんが掛ける熱量もすくなくないはずだが、生徒さんたちのもつ能力の高さ、学びを総合化する力の高さを感じることができた。また、教員の皆さんも芸達者な方が何人もいて、そういうものに生徒の皆さんも感化されないはずはない。文化祭単体でみれば、大学のそれに引けを取らない見応えのあるものだった。