三つ子の魂百までとはよく言ったものである。他人の面倒見のいい人は、何年か経っても誰かを構っているし、ソロワークで、何かに没入する質の人は、同じくひとりで何かを掘り進めている。
その人が持ち合わせた性質は、何に時間を費やしたかによって、形づくられていくらしい。取り組むことで、喜びを味わえば、脳の報酬系がそれをどんどんと強化していく。そのうちに、ひとつの性質を獲得していくことになる。
グラッドウェルの1万時間の法則は、それを説明する経験則である。ひとつのことに取り組んでいるうちに、それが他の人よりもできるようになることが、むかしから誰でもそう思っていたが、 時間の目安を示したことが、ひとつの成果なのだろう。
ただ、人生100年の時代となって、それくらい自分も生きていくのだろうと思えば、ひとつことを身に付けるだけでは、つまらないように思う。
他人のことばかり考えていた人が、自分の殻に閉じこもって、究極の美を探求しつくす旅にでたり、ソロワーク好きが、教育普及に身を粉にしてもいいものだ。はたまた、オルタナティブな生き方に展開していってもよい。
どのように転がるにしても、はじめの一歩(Baby Step)を踏み出すかどうか。それが、勇気なのか、ノリなのか、成り行きなのか分からない。ただ、その時がくれば気付くことなのだろう。
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