先週から、YZDA吉田智美さんを講師にお招きしたインテリアデザインWSを3大学合同で開いている。テーマは、米国の湖畔にあるハイエンド邸宅のキッチンデザインである。地域のコンテキスト、施主のパーソナリティ、先端的な機材の応用など、このような価値を反映した住まい作りに関われることのやり甲斐とは、どれほど大きいことか。
デザイン案を作る時に、pintarestを使って、先行事例を徹底的にレビューさせるのは、研究論文やビジネスモデル設計とよく似た点である。画像資料は、思考へ直接的に働きかけるものであるので、それに囚われ過ぎないように扱う必要はあるが、世の中にすでに流通している先端性をレビューすることは、その肩に載って次のステップへ飛躍することにつながる。
それは、学術研究のための文献調査と同じで、従来の研究と重複した提案には価値が臨めないことと同じである。一般住宅は、基本的にテンプレートの組み合わせでコストを施主にとって適切な範囲に留めることに役立っているが、ハイエンドの住宅では施主の目指す価値がそれとは異なるということ。
ビジネス・ローンチプランにも、同じ事がいえる。特に、スタートアップを目指すなら、唯一無二の価値を訴求してこその事業価値といえる。スモールビジネスでもベンチャーでもないところ。それぞれの価値の置きどころの異なりとして。