Translate

2013年8月16日金曜日

産学合同インターンシップに向けて

 来週から、2週間は、産学合同インターンシップに取り組みます。TOTO(株)の特例子会社であるサンアクアTOTO(株)の皆さまのご協力を頂くものです。同社は、重度障がい者雇用会社であり、TOTOグループの障がい者法定雇用率2.0%を支えるばかりでなく、広く世界で、障がい者が健常者と共に働く就業環境整備の普及促進にも取り組んでいます。

 今年で2年目になるこのインターンシップには、北九大2名、九女大2名、北九工専2名、有明工専2名の研修生と企業派遣のアドバイザー4名、大学高専教員が参加し、2つの作業セルの生産性向上のための改善に取り組みます。社長からの指示は、「カネを使わずにアタマを使いなさい」というもの。作業セルは、工員の方のリハビリの場でもあるため、全てを機械化・全自動化しては意味がありません。生産性を最大限に高めつつ、障がいを持つ方が力を発揮するための環境を整備することが必要になります。

 工学部や工専を卒業した人は、エンジニアとして、働く人たちのための環境を整備する役割を任されることになります。世の中には、取り組むべき様々な課題がありますが、その1つである障がい者の就業機会の拡大という課題に具体的に取り組み、将来のキャリアにおいて、大切なテーマとして欲しいと考えます。また、マネジメントの仕事に取り組む人にとっても、障がい者雇用を進めるアイデアや引き出しを多く持つ機会になることを望みます。健常者と障がい者とが同じ職場で働くには、まだまだ工夫が必要であるのが、世の中の現状です。障がい者雇用を進めることを目標として、そのための具体的なアイデアを深める訓練として欲しいと考えます。

 それにもまして大切だと思うのは、人の心に触れ、推し量り、思いやる心を深める時間を持つことです。世知辛く、競争の激しい社会の一員になる前に、そこで流されるばかりにならないための価値感を持つこと。そのための機会として、研修生の8名の皆さんには、このインターンシップに取り組んで欲しい。サンアクアTOTO(株)の皆さんの胸をお借りして、力を発揮して、忘れられない夏を作ろう!

0 件のコメント:

コメントを投稿