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2014年11月11日火曜日

喜ばれてこその企画

 大学なんかで、偉い人を招いて講演会を開くのだけど、集客できなくて、職員や学生を動員するなんてことはよくあることです。もちろん、話を聞いてみたらなかなかためになったということはあるのだけど、そうは思えないで、一人また一人と撃沈していく様は、話し手からみて残念に映るものです。

 そういう状況では、企画する人、 話し手そして動員された人が、lose-lose-loseという大変残念な関係になっているのである。だったら、初めからお招きしなければよいということになるのだけど、そこには大人の事情というものがあるらしい。講演会の企画は、例えば、孫正義さんやホリエモン、ビルゲイツやヒラリークリントンあたりであれば、会場が人で溢れることになるだろう。それくらい、誰でも知っているような人でない限りは、企画が労せずに成功するなってことは稀でしょう。

 もちろん、誰か面白い活動をしていたり、文筆活動をなさっている方の話を聞くのはためになるのだけど、その人選のプロセスをひと工夫すれば、もっと有意義な場を作りだすことができると思うのです。たとえば、対象とする聞き手が、話を聞いてみたいという人物をリクエストしてもらう。何か具体的な活動をしている人たちにとって、その活動を促進する話をしてくれそうな人を選んでもらう。このように、実際の聞き手のリクエストから企画すれば、取り合えずは、中心的なターゲットに当たる人たちが関心を向け、その人たちが友達を誘って来てくれる。ぜひ、友達と一緒に話を聞いてみたい人を招聘できれば、自ずと人が人を呼ぶ流れを作ることができる。

 私自身も、前者のような無責任な講演会企画だけはやるまいと決めています。関係者がみんな嬉しくなる企画こそ、企画と呼ぶにふさわしい。企画力を磨けば、時間や労力の無駄を防ぐこともできる。過去の失敗に学び、これからのやり方を改善していくこと。喜ばれる企画者になりたいものです。

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