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2015年7月29日水曜日

夜中に目覚めて

子どもに添い寝しているうちに、ついウトウトと
眠りに入ってしまう。
ふと目覚めると未明の1時過ぎである。

ああ、これはいけない。明朝の仕事の準備をせねば
と起き上がり、机に向かううちに薄明るくなってくる。

家族の就寝は9時頃なので、4時間程度の睡眠時間
である。
世の中には、ショートスリーパーがいると聞くが、
僕自身は、6から7時間は睡眠を取りたい輩である。
こういう日が続けば、日中の仕事にも差し障る。

振るい起こして、スタンディングで仕事をする。
そんなことも必要になるだろう。
ま、それもあまり宜しくない。できれば、
仕事量を平準化して、アクセルをめいっぱい踏み
込まないといけない頻度を減らせねば。

パフォーマンスを持続させるためにも。

2015年7月23日木曜日

毒を持て

 開高健の知的経験のすすめを中古本で買って読んでいる。副題には、何でも逆説にして考えよとある。ややもすれば、現実を素直に飲み込んでしまう思考停止の日々を送りがちになるものであるが、それではいけない。見えるものを逆説として眺めることで、いったいなにが浮かび上がってくるのか、思考実験をしてみなさいということだろうか。

 物書きは、毒をはらんでいる。毒があるからこそ、ものを掛けるのである。翻って自分はどうか。デトックスばかりを心がけて、日々を送っていないのかと問いかけてみる。中和し切った精神から何の生産が可能であろうか。岡本太郎も心に毒を持てといっていた。毒忘るるべからず。ものを作りながら生きていきたいのであれば。

2015年7月2日木曜日

知財権を社会人経験のない大学生にどう分かってもらうのか

昨日と今日は、「工学倫理」(技術者倫理)の授業でした。今回は、知的財産権がテーマだったのですが、高校から進学してきた学部生にとっては縁遠い話題です。どうすれば、「知的財産権は大事かもなあ」と思ってもらえるかと検討し、今回は、自分たちで商品のアイデアを考え、それを理不尽に奪われるという疑似体験を含めた授業をしてみました。

まず、題材としたバランスボールの新商品企画をA4用紙一枚に、4-5名の班で検討し、提出してもらいます。それを1枚ずつ、スクリーンに映しながら紹介していきます。そして、自分たちの企画であればどれくらい利益を得られそうか、簡単に皮算用してもらった後に、次のように宣言してみました。

「皆さんが描いた新しいバランスボールの商品アイデアは、私が貰って、企業と協力して商品化します。儲かっても、みなさんには、報酬はあげません。」と。
 
上の宣言が理不尽だ!と思ったかどうか。理不尽だと思ったのであれば、それは、あなたが一生懸命考えて、ひねり出したアイデアについて、自分の権利を感じたということであり、それが知的財産ということだよ、と説明しました。

その後に、知的財産権の定義や日本の制度についての解説を加え、実際に意匠権や実用新案、特許権を行政に認めてもらうには、新規性や公然の事実でないこと、公序良俗に反しないこと、産業の発展に資することなど条件があることを話しました。
自分の知的財産権が大切であれば、他の人のそれを侵すことも許されないよね、と。それから、そういう悪いおじさん・おばさんにだまされたり、つけ込まれたりしないようにするためにも、知財権の知識は必要だねとも。

写真は、私が見本として示した企画案ですが、学生達のアイデアの方がよっぽど柔軟でした。