なにもせず、一日を過ごす。とはいえ、食事を作り、洗い物し、部屋の掃除をして、簡単な模様替えに手を付け、庭の鉢植えを風から遠ざけ、職場に忘れ物を取りに行く。なにもしないで過ごすことは、なかなか簡単でない。それは、周りがほおっておいてくれないからである。なにしないようにしたいわけではない。考えるより先に、手足が動いてしまうのは性分である。自身の性分というものを受け入れられるようになったのは、割にここ数年のことかもしれない。それでもまだ、一定の青さは残っているようだ。まだまだ欲はあるし、簡単でないことは、打開していくものだと思っている。そんなことを改めて考えるのは、決まって週末の夜である。夜には、ほどよく疲労した意識が、余計なことを考えさせるようだ。秋の夜長に、思いを巡らす相手は、映画や本である。夜更けを楽しもう。
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