研究室の中だけでも学生たちの研究テーマは、実に様々である。世の中には、もうやり尽くされてしまったテーマばかりのように思うが、そうではないようである。人の持つ関心は本当に多様で、なぜそんなことに関心を持つようになったのか、そのルーツを訪ねるだけでも随分と興味深いものである。中にはやっつけ仕事のものがあることも否定できないのだが、自身の半生からにじみ出てくるような研究テーマもなくはない。きっと、それは自分の半生の謎を解く作業に取り組むようなものである。人は、自分が何者であるのか、なぜ生まれで、ここに生きているのかという意味を知りたいものである。人がそれぞれに依って立つ生きる意味はそれぞれ。研究テーマもまた、それぞれである。
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