どちらも、進学目的というよりは、中学校の予復習をすることが目的でしたので、それほど負担を感じるような仕事ではありませんでした。
そして、特に塾に来ている中学生たちは、たいてい親に言われて来ているばかりで、勉強したくて来ているわけではないという印象でした。ですから、塾なのに、子供たちのモチベーションをどうやって上げるのかを考えていたように思います。
ご機嫌取りのためにやっていたクイズやなぞなぞにばかり食いつく子供たちに、一度だけ「母ちゃんに言われて来てるだけなら、塾なんか止めたらいい」と言ったことがあります。ただ、そのときは、アコーディオンカーテンの向こうで塾頭がそれを聴いていて、「あれは言ったらあかんかったな」とたしなめられたのを覚えています。
僕自身は、塾に通ったことがなく、塾講師としての仕事があんな感じだったので、たいした印象は持っていないのですが、大学生としてはそこそこ実入りのよいアルバイトでした。とはいえ、塾講師としての仕事は、子供たちが自学自習の習慣を身につけるようになるまでが仕事とも思って取り組んでいた自負はあります。今でも、そういう風に思って仕事しています。
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