人生の一大事は、自分ではない誰かにある。それは、誰かがそこにいるから、自分自身があるからである。自分がいなくなったとしても、自身は困ることはないが、他の誰かが困ることになる。そう思うから、生きて何かをしていようと思えるものである。自分が自身のためにだけあるということはできるのだろうか。自分が他がどうであれ、自身として成り立つというのは、行き過ぎた西洋的個人主義なのだろうと思う。自分は、他の誰かとの関係によって成り立っていて、思考もまた不可であり、他との相互作用において成り立っている。そう考えれば、自分の身の置き場についてよく考えるようになるし、自身の発言について慎重であることができるようになる。自身の成り立ちをよく理解することは、取り巻く他への思いやりにも気を使うことに繋がるのだと思う
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