こんにちは。辻井洋行です。
コロナ禍で、生活習慣がずいぶんと変わってしまって、2年ほどになるなあと気づいた。2年前の今頃は、まだ不織布マスクばかりで、なんども洗って使えるもの手頃なものが見当たらず、ハンカチに輪ゴムを通してマスクにして使ってたっけな。
あの頃から、週末に飲みにいこうやとか、みんなで扱ってなんかやろうやといったことをやらなくなった。2年もそういう風に過ごしているとそういうことをしたいなあと思うこともなくなってしまった気がする。ジョギングしてないと走れなくなるように、本を読んでいないと読めなくなるように。習慣づけというのはそういうことなのだろう。
職場でもマスクを付けているのがもはや正装になっている。目の前の人がマスクを外していると、なんだかソワソワしてしまう。マスク無しの顔を見たことの無い人が何人もいて、僕の記憶にいるその人の印象は、マスクと切り離せない。おそらく、どこかでマスクを外して対面した時には、誰だか気づけないのだと思う。マスクなしの顔が分かるのは、むしろオンライン会議などスクリーン越しに話したことのある人ばかりとなっている。
また、マスク無しで対面で話すのは、何だか照れくさい気もする。何か、見てはいけないものを見てしまったような気さえしてしまう。目の前の人がマスクをしていないのは、その人がパンツをはいていないみたいに、なんだか恥ずかしい気分になる。
べつに、海や広場など、対人距離が遠い場所で、マスクを外すのは、なんということもないのだけど、近い距離で誰かと対面するときには、抵抗感がある。まるで、自分がパンツをはいていないみたいに。
きっと、僕の中の常識は、この2年間でずいぶんと変わってしまった。こんな気分を共有できる人が何人かいると嬉しいし、なんだか笑えるな。
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