こんにちは。辻井洋行です。
僕らが40年を過ごした世界の秩序が、どんどん変わって行っていることに気づく。その変化は、特定の誰かが意図したものではなく、物理的な制約とその範疇での名も無い人々の意思のうねりの中で進んでいるものである。
ヒトを含む生物種は、常に漸進的な変化の過程にいるが、個体の単位は基本的に保守的に振る舞う傾向があり、周辺の変化に気づいて態度を改めることを拒む。その世代がなんとか永らえたとしても、数世代のうちに不適応な種は無機物への還元され、次の融合を待つほか無くなる。
世界のうねりから見れば、小さな問題も、小さな目にとっては、抜き差しならないやっかい事である。これまで通りが良いという考えは、進化の遅れによるものである。学習は可能であっても、進化は何万年オーダーで進むものであり、学習成果が進化の板の上に載るには、相応の時の経過を待つしか無いのだろう。
学習スピードにしても個体差がある。だからといって現状打開すべく、ガラガラポンと行かないのは、私たちに意思・感情があるからである。意思・感情は、私たちを幸せにもするし、不幸にもする。不幸を疎ましがって、それを捨てるのは、ヒトであることを捨てるに等しい。ヒトとして生きることにいいとこ取りはなく、幸せばかりではない。
それでも、幸せをつかむためのノイズを引きずりながら、私たちは日々を生きているのだろう。まずは、緑をみて目を休め、よく眠って鋭気を養い、今日をまた踏み出そう。
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