こんにちは。辻井洋行です。
光は闇があってこそ映える。闇を照らす光を素敵に感じるのは、私たちの闇に対する恐れ、いつ捕食者に捉えられてしまうかもしれないという怖さが先にあり、その中での安心感を与えるものなのだろう。
一方で、闇の中の猥雑を想起させるものであるからかもしれない。猥雑は生の本源的なものにも通じる。ありとあらゆるものが、公明正大につまびらかにされていては、心が休まることはない。オープン過ぎる場所に人が根付かないのは、そういう理由なのではないだろうか。
私たちは、闇の中を少しの光を頼りに生きてきた。陽の当たる場所だけが生活の場ではなく、闇夜にこそ、生きることの本質があり、そのことを私たちのミームは伝えているのだろう。ハノイの夜は、それを思い出させる。
0 件のコメント:
コメントを投稿