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2019年5月7日火曜日

自分を生きてこそ

心の声に耳をそばだてる。いつからだろうか、大学生の頃からかな。自分の立場や社会的な役割は、こういうものだと決め込んで、その範囲に合わせて行動しようとし始めたのは。

もちろん、すべてがそうではない。それでも、心の声にそぐわないことを仕事と称して取り組むうちに、何か少しずつ本来の自分と思えるようなものから、ズレて来ているように思える。

それは、「いい人」であろうとしたり、誰かからよく思われたいとしたり。モノサシを外に求める生き方をしているということなのだろう。有り体にいえば、誰かにとって都合の良い人として生きているのである。

しかし、何か楽しく生きる人、何かを成し遂げる人たちは、たいてい、好き勝手に自分のペースで生きているのである。もちろん、それが誰かのためになることはある。誰かのためと思えば、力を100倍も発揮できることはあるだろう。ただし、それは自分のあり方の範囲で取り組むものであるはずだし、自分を崩してまで無理にするべきことはない。

自分を生きることで、周りもまた自身を生きていけるようになる。それぞれの価値を持ち寄ることで築き上がる世間は、きっと百花繚乱、多様な世界なのだろう。

誰かを忖度し、空気を読み、自分を殺して生きる時代ではなかろう。自分を生きることが、世界を豊かにする。自分を生きてこそ。

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