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2020年10月27日火曜日

こざっぱりしたテキストチャットのやり取りは大人のたしなみか

 電子メールでのやり取りは、特に、ビジネスベースでは書式や作法が決まっていて、内容よりも形式を整えるために時間が掛かってしまう。伝達する内容を端的にやり取りできるテキストチャットが簡潔で使い易い。ただし、それはある程度、定期的なやり取りの関係ができていないとこの社会では使えない。

大学で勤めていると学生たちとのやり取りには、「教育的配慮」として、メールの書式や作法を事細かに指導してしまうのだけど、僕自身は、本当は内容のやり取りさえできればよい。メールの作法などは、ネットと調べて自分で普通に作法に則って書けるようになって欲しい。そんなことを今更メールでやり取りする相手に教えてもらわないといけないほど、ネット上のアーカイブが貧相な時代ではないだろう。

少しフォースが乱れたらしい。話を戻そう。

テキストチャットのやり取りは、表題を書く必要がない。むしろ、表題でレビューしなければならないような長文を送りつけるのは、NGなのである。サクッと、ワンショットで読める範囲の文字量で端的に伝え合うのが、チャットの利便性である。また、相手の時間を侵さない非同時性もまた良さである。(待てよ、これも作法なのか?)

ビジネス上のチャットのやり取りは、何か伝言し合うことで、協働が前に進む。相手の仕事が前進することが前提となる。端的な表現で、時間を掛けず、余分な労力を使わずに要件のみを伝える。そこには、意味だけがあり、権威や世間体などは介在しない。スッキリとした目的合理性の世界である。もちろん、いくらか、潤滑油としての気遣いがあってもよいのだけど。

大人と大人の間の、こざっぱりしたやり取り。テキストチャットの粋はそこに。



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