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2022年10月5日水曜日

斜め見の格好良さ

世間に対する目線は、斜めからちょっとひねくれているくらいが、真摯な姿勢だと思うことがある。正面から反面から、どちらも王道である。斜めからというのは、王道を少し外した目線である。正にも反にもくみしないしない独自の視座からの意見は、痒いところに手を届かせてくれるものであり、「そうそう」と膝を打つものである。

ややもすれば、正か反かのどちらかに流され、それが自分の考えであるかのように思いこんでしまう。そこには、大勢の仲間が控えている安心感がある。
その点で、斜めからの視線は、頼りにする仲間のいない独自の考えを展開するわけであるから、本質的に所在無いものである。その所在の無さを耐えてこその斜め見である。

ただ、世間を斜めに見る人の多くは、ひょうひょうとして、不安の片鱗さえも見せない。それが、格好良さでもある。そんな格好よい人でありたいものである。

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