こんにちは。辻井洋行です。
どうして、ソーシャルメディアを実名で使わない人の割合が多いのかということについて考えてみました。
その辺の統計については2014年版の情報通信白書に調査結果が載っており、Twitterについては日本における利用者の75.1%が匿名であるのに対し、アメリカやイギリス、フランス、韓国、シンガポールでは、大体30から45%の範囲にとどまっているとのことです。またソーシャルメディアに実名を公開することに対する抵抗感について、日本では 41.7%の人たちが抵抗感を示しているに対し、先程の国々では、11から15%台にとどまっています。
匿名性の利点は、名前を隠して自分の言いたいことを広く世界に世間に知らしめることができるとことです。ただそういう仕組みが欲しいと思う心理とは、実名ではそれができない社会環境がその人を取り囲んでいるからこそ生じるのでしょう。
上の統計には出て来ませんが、中国からやってきた人に聞くと、今ではソーシャルメディアの利用や他のアプリケーションの利用履歴についても、常に誰かにチェックされてるような気がしてめんどくさいという感想がありました。他の国もまたそんな悩みが社会の中にあるのかもしれません。
一方で、自分に気に入らない発言に対しては、とことんやり込めてやろうとか、そんな発言が存在すること自身が認められないという人がいることも事実のようです。そういったやりとりをソーシャルメディアでは炎上と呼んでいます。それを避けるためには匿名性を利用するか、実名であればそのような発言をあえてしないという選択を取ることになるのかもしれません。
炎上するような案件も、見ないようにすれば良いよねとするあっけらかんとした見解もあります。絡んでくるような面倒な相手も、 少しの暇つぶしのためにそうしているのに過ぎず、それほど本気では無いかもしれません。
そういった意味では、自分自身の中の鈍感さを発揮していくことが、ソーシャルメディアの時代を生きていくための1つの処世術と言えるかも知れませんね。また、根拠のない誹謗中傷は、然るべき機関へ通報するという選択肢もあります。
私自身を振り返れば、ソーシャルメディアでの発言は全て実名で行っています。あまり誰かを批判するような発言や不満を書くこともありません。それよりは、第3の道、オルタナティブを志向する方がクリエイティブで面白いと思います。
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