プノンペンの旧市街地には、4-5階建てのビルが連なって街区を形作っています。いつ頃からの建物なのかはよく知らないのですが、なんとなく街並みがやさしいなあと思っていました。その理由は、角がなくRを施してあるビルがたくさんあるということです。
「待ち合わせは、丸ビルの角で」というのは、どんきほーてのネタですが、そう、角のないビルが続いています。
丸みには、寛容さと抱擁力を感じさせます。切り取られる青空にもゆとりを感じます。Rを付けることで、建築面積が減ることになりますが、どれによって、ビルとビルの間、ビルと道路との間にゆとりを設けたのでしょう。この設計が1件や2件でないことから、計画的な都市設計がなされていることが分かります。
それが、現代建築になると下から2枚のようなスクウェアで効率的な設計へと移っていっているようです。横のラインを効かせたり、格子を入れたりして、周囲との親和性を醸してはいますが、基本的な設計しそうが、上の6枚とは違っているように思います。
街並みは、設計者の哲学を慮りながら眺めれば、色々な発見や妄想を加速してくれるものですね。
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