世の中、景気が下向くとそれに釣られて心の余裕が無くなります。余裕がないので、いちいち他人のことが気になり、あれこれもの申したくなるわけです。他人の非を責めて、蔑んで引きずり下ろす。視野狭窄のため、その傾向がどんどんとエスカレートしていきます。日本の失われた30年というのは、そういう月日なのではないでしょうか。
景気は、良い方がいいです。人の懐に余裕があれば、少し通り将来のための投資にも心を配ることができるようになります。日々に追われないからこそ、考えを深めて、次の世代のために引き継ぐものを生み出すことができるようになります。
ただし景気を支えてくれる資源は有限です。エネルギーも汚してよい大気や水も。私たちには、将来得られる価値を小さく評価して、いま目の前にある価値を最大化しようとする性質があります。その性質があるからこそ、いわゆる環境問題は不可逆的に進行していきます。
まずは、私たちが何者であるのかを良く知ること。どんな性質があるのかということを理解することが、生きながらえていくために必要です。景気がよくても悪くても。
「そんなこと言ってもさ」という感情が湧いて来ますよね。食欲をそそるチキンは食べたいし、プラスチックバッグは便利なのです。それが止められないのも私たちなのだ知ること。このどうしようもなさを背負って、生きていくのでしょう。
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