こんにちは。辻井洋行です。
写真は、おそらくクエの頭であると思う。写真アプリをランダムに物色していたら、これがヒットした。クエは、体に対して顔の割合が大きな魚だと思う。ロウニンアジやマンボウなんかもうそう。ほとんど顔が泳いでいる。
どうして、これほど顔が大きくなったのか。もしくは、顔以外の身体が小さくなって行ったのか。魚は、水の中で生きているうちに、身体的な特徴が変わる中で、棲み分けをおこない、それぞれの場所に適応していった。
顔の大きさや口の大きさは、その口に入るサイズの他の魚や水生生物を人のみにするのに利便性がある。同じように、また、彼ら以上に大きな体を持っている生物でもプランクトンを地道に食するものもいるが、クエは、もっとボリューム感のあるアジやイカを好むらしい。
泳ぎはそれほど得意ではなく、岩陰に隠れて狩りをするそうだ。じっと獲物をを待って、その時が来たら大きな口を開いてひとのみにする。なるほど、その生活に適したサイズになっているんだね。
自然の造形は、無駄なく機能的にできていて、いっけん、不格好だったり、ひょうきんに見えたりしても、生きるために最適なものになっている。その最適は、生物種の数だけあり、数えきれないほどの造形として現れている。
そのように生物を眺めていると飽きずに時間が過ぎていく。自分が小脇に抱えていく贅肉にも、棲み分けの意味が込められているに違いない。
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