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2021年6月27日日曜日

インドシナ半島の街路に見かける祠のはなし

こんにちは。辻井洋行です。

こういうしつらえの祠(ほこら)が、僕の知る限りでは、カンボジアやベトナムの道すがら、あちらこちらにしつらえてあります。

あれは、なんですか。先祖をお祭りしているのですかと聞いたところ、この祠は、その辺りをうろうろとしている霊を慰めるために設えてあるとのことでした。なんて、やさしいのでしょう。また、むらで起こる災いが、そういう存在によるものという恐れが、このような祠を必要としているのでしょう。

ここには、果物や花が手向けられて、線香が上げられていました。人知を超えた存在に対する畏敬の念の表れであり、感謝を捧げる対象でもあるのでしょう。立派な祠の設えは、そのムラの豊かさを象徴するものでもあるように思いました。



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