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2021年6月9日水曜日

主客逆転の建物

こんにちは。辻井洋行です。

人工物と自然物の共演が美しい。ここは、プノンペンでも伝統的なクメール料理を食べさせるお店で、とても風情を感じられた。はじめてアモックを頂いたのもここだったと思う。

とても古い建物だった。年代は分からないけど、僕と同じ歳か、もっと上なのかもしれない。特徴は、写真の通り植栽に埋もれてしまっていること。どこか入口なのか、どこに窓があるのか、遠目には判然としない。

暑い街なので、これらの植栽が繁茂するがままになったのだろう。一方で、その枝はが、強い日射を遮って、涼しさを醸し出している。壁面緑化と仰々しく宣伝されるずっと以前から、この建物は、そうだったのだろう。

建物に植栽があるのか、はたまた、植栽の中に建物ができたのか。主客が逆転し、渾然一体となった姿にシャッターを切らざるをえなくなった。





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