夕方に散歩すると今時期には、あちこちに紫陽花が自らの美しさを誇っています。散歩する道沿いには、誰かが手入れをしている場所が何カ所もあります。それらを見比べていると、紫陽花には、いろいろな色味のグラデーションがあるのだなと気づかされます。
写真のものは、白からクリーム色の間でしょうか。潔い白は、陽光に映えてより美しく輝きを放ちます。
これだけの大きな花弁を咲かせるには、それ相当のエネルギーをつぎ込むはずで、夏−秋−冬−春と咲かない11ヶ月の間に養分を蓄えて、この時を待っているはずです。紫陽花の花を咲かせるひと月の間はハレの時期であり、残りの11ヶ月はケの時期を過ごしているわけです。
見方を変えれば、紫陽花にとっては、ケを過ごす11ヶ月が生の大半であり、その時期にどれだけ自力を付けることができるのかが、周りと美しさを誇り合う時節に向けた仕事に取り組む期間なのでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿