こんにちは。辻井洋行です。
あなたは何か新しい物事に取り組むとき、周りとの関係を考慮して自分の立ち位置を決めるところから始めますか、もしくは自分の自力からできる事は何かということを検討しますか。どちらも自分が他の人よりも、優位性を発揮するにはどうすればいいかという問題を解くための問いの立て方となります。
このような問題を企業経営に当てはめているのが、経営戦略論という研究分野です。立ち位置の定義の仕方から考えるのは、「ポジショニング学派」といいます。このポジショニングに注目する人たちは、他社との明確な戦略性の違いを定義し実践することが、競争上の優位性を作るために重要だと考えます。基本的にポジションの取り方には、3つあります。他社よりもとことん低コストでものを作り販売するコストリーダーシップ戦略、他社との違いを明確にし、プレミアムを作り出すことで高い利益率を得る差別化戦略、そして、前の2つについて特定のユーザーに目を向けるニッチ戦略です。
もう一つは、「RBV;リソース・ベースド・ビュー学派」で、自社の経営資源の持つ性質から、競争優位性を作るための経営戦略を検討する立場です。経営資源に注目する人たちは、経営資源の、経済価値や希少性、他者からの模倣困難さ、経営管理上の仕込みに優位性の根拠を求めます。
私たち個人に応用すれば、他の人と違うことをやるというポジションの取り方、自分の能力の価値ということを見つめ直すこと、両方ともが、自身が他の人よりも一つ頭を抜け出すために必要な視点や評価法であることに気づきます。組織理論や経営理論を個人の行動に当てはめることは少々乱暴なのですが、例え話としては有効なように思います。
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