こんにちは。辻井洋行です。
私たちの収入が少ないとすれば、それは、激しい競争の中に突っ込んで行っているからかもしれません。ある市場において、激しい競争があるとすれば、ユーザーにとっては選びたい放題なので、より安くモノやサービスを売ってくれる相手からものを買おうとします。売り手は当然薄利となるので、結果的に収入を減らすことになります。
特別なスキルの要らない、誰でもできる仕事にも、上と同じ原理が働きます。誰でもできて、みんなが就きたい仕事には、成り手が集まってくるので、採用側からみれば選びたい放題の状況です。当然、給与水準を低くしても成り立つので、求職者の収入は少なくなってしまいます。
そういう悩みを解消し、収入を引き上げるための考え方を示したのが、INSEADのW・チャン・キムとレネ・モボルニュによる「ブルーオーシャン戦略」です。その教えの核心は、「徹底的に競争する必要のない新しい市場価値を生み出せ」ということにあります。大切なのは、新しい市場価値という部分にあります。
彼らは、そのために、現在の自分の戦略の見直し方や自分(自社)と相手(競合他社)の戦略評価のメソッドを紹介して、徹底的に他者の戦略と競合の無い、ねじれの位置にある戦略の創出の方法を説いています。このように、他者を意識しながら、自分独自の価値の作り方を追求していくことが収入を増やすばかりでなく、多様な価値が提供される活性化した市場が広がっていくことになります。
自分が、同質的な他者とゴリゴリの戦いの最中にあると気づいたら、ブルーオーシャンを求めて、やり方を根本的に見直してみましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿