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2021年3月25日木曜日

吉野生まれの桜知らず

こんにちは。辻井洋行です。

僕の故郷は奈良・吉野です。賀名生の梅林や吉野山の桜など、春の花の名勝があります。賀名生の梅林は子供の頃、犬の散歩などで、その時期には当たり前に楽しんだものです。しかし、吉野山の桜は、一足延ばさないといけない場所にあるので、なかなか見る機会がありませんでした。

そういうことなので、「出身地は吉野です」と自己紹介すれば、相手からは「ああ、桜で有名な」と返されるのですが、「そうなんですが、桜の良い季節にはなかなかいけなくて」と話すことになります。

吉野山の桜は、4月上旬から徐々に咲き始め、中旬頃に満開になっていきます。子供の頃は、吉野山の桜と言われてもピンと来ず、関心はありませんでした。大人になって働き始めてみると4月の中旬ごろに、花見に吉野山にまで出かけていく時間を取りづらくなっていました。

このように、「吉野生まれの桜知らず」というちょっと恥ずかしい自分を感じていたのです。(笑)それを解消できたのは、2018年のこと。3月末から4月上旬に故郷へ戻った年は、たまたま開花時期が早く、下千本から中千本にかけて、見事に咲きそろっていました。

これで、40数年かけて、やっと「吉野生まれの桜知らず」を返上することになりました。とはいえ、吉野山には遠方から毎年通っていらっしゃるファンが何万人もおられるようですので、そちらの皆さんには、なかなか敵わないものです。



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