こんにちは。辻井洋行です。
ヤドリギは、宿り木と書き、他の樹木に寄生することで繁茂できる珍しい植物です。冬の時期は、宿主の葉が散りるので、青々としたヤドリギが顔を覗かせます。
ヤドリギは、小さな赤い実を付けるのですが、それを渡り鳥のヒレンジャクやキレンジャクが食べて、種を含んだフンを飛んでいった先の樹木に引っかけ、さらに、その種が樹皮に着床し、根を幹へ張ることで分布域を広げていくことができるのです。
この世の奇跡の象徴と呼んでも過言でないヤドリギの観察に最適なのは、この寒い冬の時期なのです。ヤドリギは、ケヤキやエノキ、ソメイヨシノなど、いろいろな樹木に寄生しています。遠目に眺めて、なにかこんもりと葉の散った樹木に青々とした葉が茂っているのを見かけたら、近づいてマジマジと見つめてみて下さい。
興味を持ってきたら、ヤドリギを見つけた場所をGoogleMapのマイマップ上にグリッドしてみましょう。それをいくつも重ねていくと、点が線となって現れて来ます。それは、ヤドリギの赤い実を食べるレンジャクの渡りのコースを表しているのかもしれません。
脳化された世間に住む私たちには、時に、ヤドリギのような世界の不思議に心躍らせる時が必要であると思います。ぜひ、この冬から、ヤドリギ・ハンティングを始めてみましょう!
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