こんにちは。辻井洋行です。
室内の鉢植えに元気を出してもらうために、しばらく庭へ出し、また室内で養生していると鉢に植えた覚えのない葉っぱが生えていたり、鉢の底からダンゴムシが這い出して来たりします。写真は、きっとカタバミの葉です。
きっと、室内だけで養生しているだけでは、こういうハプニングは起こらないはずです。ただ、ハプニングと思っているのは、僕だけで、植物や虫にとっては、日常のことなのでしょう。なぜ、そこにいるのだい?そこに住処があったから。
外界と接触すれば、こういうことは当たり前に起こるものです。自然界、すこし狭めて人間界で起こっていることは、僕たちが認知していないことの方が多いはずですから。そういう世界の奥深さに思いを馳せてみましょう。
いつもは室内にある鉢植えが、少しの期間だけ庭にあっただけで、そこにカタバミの種がどのようにして着床するに至ったのか。庭の中、あちらこちらに隠れる場所があるはずなのに、どうしてこの小さな鉢にダンゴムシ(達!)は住み着くことにしたのか。
この世に生きることの醍醐味は、きっとそのような不思議(Wonder of World)に出会い、その背景や理由に思いを馳せることでしょう。
水中めがねを付けて川底に潜り眺めたゴリキ(ヨシノボリ)のエラやヒレの動き、未明の林道でクヌギの蜜に集まるクワガタとカナブン、オオムラサキにオオスズメバチの蠢くようす。崖の下に隠れても必ず居場所を嗅ぎつけてくる犬の鼻のきき具合。
どれもこれもが、世界の不思議であり、僕の価値観の基底にあるものだと思います。室内の鉢に生えるカタバミに心躍る感覚は忘れずにいたいものです。
サンスベリアの鉢にカタバミ
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