こんにちは。辻井洋行です。
今回は、変化の中でどのように生きていくかという事について、考えてみたいと思います。
世の中の変化は常に起こっています。ただしそのスピードには強弱があります。それは相対的なことですが、ここ1-2年の変化は、とても早いものであると私自身感じていますし、そのような論調はあちらこちらで聞かれます。
大きな変化として、人の物理的な移動がこれほど制限された年は、過去数十年の間には見られなかったことです。2018年頃は、大移動の時代といわれ、世界中で、観光やビジネスの目的のために飛行機や船に乗った人たちが、往来していました。それが、シャットダウンされ、ほんの少数の移動に制限されるようになっています。
その一方で、モノや情報のやりとりは、これまでになく盛んになっています。その状況はおそらく、これからドンドンと加速していくのではないでしょうか。人が移動できなくなっても、生活に必要なものや嗜好品はどうしても必要です。
これまで人から人へ、店から人へ、ものを移動するには購入者がその場合一定お金を支払いものを引き取ってくるということが通常でしたが、それが物流に置き換わって 行っています。また、仕事上の会議や打ち合わせ、ちょっとした会合は、オンラインでのやりとりに移行しています。それであのオンラインサービスを提供する事業者の業績はだんだんと上向いてきており、正しい便利な技術もどんどんと応用されてきています。
教育の現場でも、対面ですることにより、学習効果が抜群に上がるものであれば、感染のリスクを少し背負ってでも、1つの場所に集まって直接やり取りすることに価値があります。一方で、大きな場所で一方的に教師が話して聞かせるような授業は、むしろオンラインでの実施に置き換わっていくでしょう。教育の現場も、演習や実習と座学で最適な方法を仕分けることによって、高い学習効果を上げることができるはずです。さらに進めば、教育の現場も、共通の内容と学習者個人にカスタマイズしたコンテンツの提供をうまく組み合わせ、個々人の成長を支援する仕組みが、より細かに緻密に組まれていくことになります。
私たちはまだ、2019年1月以前の記憶にすがって生活しているので、いかにすればその当時の生活や仕事のやり方に戻すことができるかを思考しがちです。しかし、すでに状況は変わっており、それを支える技術もどんどんと普及してきています。そのような変化は、今回の感染症がなければもっとゆっくりしたものであったかもしれ無いのですが、それが短い時間の間に起こったので、消化不良のまま過ごしているわけです。
大きな変化の中にあっても、普遍的な価値とはよりよく生きるということであるはずです。ただそれを実現していく状況が、急激に変化してきています。普遍的な価値を大切にしながら、変化に適応していく事を日々の活動の頼りとするコンパスにしたいと思います。
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